4カ国語を話せる人をクワドリンガルといいます。
2カ国語を話せるバイリンガルに憧れる人は多いと思いますが、4カ国語を操ることができたら、羨望のまなざしで見られるかもしれません。
ここでは、そんな4カ国語を話せる人について解説します。
目次
4ヵ国語話せる人ってなんていうの?
4カ国語を話せる人を、クワドリンガルといいます。
2カ国語を話せる人をバイリンガル、3カ国語を話す人をトリリンガル(またはトライリンガル)といいますが、4カ国語を話せるクワドリンガルに出会う機会はあまりないと思います。
バイはラテン語で2を表し、そこに「言葉」を意味するリンガルがつき、バイリンガルという言い方が生まれました。
同様に、トリリンガル、クワドリンガルも同じ法則でできた言葉です。
しかし3~5カ国語以上の言語に精通している人は「マルチリンガル(多言語を話せる人)」あるいは「ポリグロット」と表現されることも多いです。
3カ国語を話す人について詳しく知りたい方は、マルチリンガルとは?3ヶ国語習得するのにおすすめの言語も教えますで詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
世界にはどれくらいの割合でいるの?
では、世界にはクワドリンガルと呼ばれる人たちはどれくらいいるのでしょうか。
真偽のほどは定かではありませんが、その数は3%程度といわれています。
「そんなにいるの!?」と驚くかもしれませんが、海外では2~3カ国語くらい話せて当たり前という国もあります。
特にスイスは4カ国も公用語がある上、多言語話者が多いです。
日本語しか話せないモノリンガルが多い日本と海外では、言語習得に対する感覚が違うのかもしれません。
話すなら、どんな言語がいい?
日本人が一から努力してクワドリンガルを目指すのであれば、母語である日本語に似通った言語を学ぶのが最も効率的であるという意見もあるかと思います。
そういった意見を持つ人によれば、特に日本語に近いのが、同じアルタイ語族に属する韓国語、トルコ語、モンゴル語であり、これらの言語は文法、特に語順が日本語に似ているため、日本人からしてみると習得しやすい言語だそうです。
また、大抵の日本人にとっての第一外国語である英語に近いインド・ヨーロッパ語族に属する言語がお勧めだという人もいます。
例えば、そのような言語の代表格としてフランス語、スペイン語などがあります。スペイン語は比較的簡単といわれているのに対し、フランス語は発音が難しいといわれていますが、これは日本で生まれ育ち日本語のみを使用してきたが故の「思い込み」に過ぎません。
「体感語学の中村屋」が提唱する方法にしたがって「正しく聞き取る」訓練を積めば、スペイン語の発音もフランス語の発音も、ニュートラルに捉えることができるようになります。
インド・ヨーロッパ語族の言語は他にもたくさんあるので、自分の気になる言語を選択するのも良いと思います。
ちなみに、世界的に話者の多い言語が、英語、中国語、スペイン語、アラビア語などです。
より多くの人と会話したいから、話者の人口が多い言語を選ぶというのも、一つの考え方でしょう。
結局、こういった他人の意見に惑わされることなく、「自分が本当に勉強したいのは何語なのか?」を自分自身に問いかけてみることが大切です。
おすすめは「イギリス英語」と「ロシア語」
ちなみに「体感語学の中村屋」では、マルチリンガルになるとっかかりとして、最初に「イギリス英語」と「ロシア語(あるいは他のスラブ語)」を習得することをお勧めしています。
音声学的な理由により、これら二つの言語に習熟すれば、後々、世界中にある他のどんな言語にもアプローチするのが容易になります。
ロシア語のアルファベットの書き方や発音を知ろうや、無料やオフラインで使えるおすすめの英語辞書アプリ3選で、英語やロシア語を学ぶ最初の一歩を確認するのもいいかもしれません。
クワドリンガルを目指して言語学習を始めよう!
クワドリンガルについて解説しました。
僕自身は英語の次にドイツ語、フランス語、スペイン語…というようにヨーロッパ諸言語から攻略していきましたが、こういった言語に習熟していくにつれて、人間の脳のキャパシティーの大きさに驚かされます。
12カ国語に精通し、聴覚心理音声学の世界的権威である故アルフレッド・トマティス氏は次のように述べています。
「我々の脳には、この地球上に存在する言語を好きなだけ取り込む能力があるのだ。」
「マルチリンガル(ポリグロット)であることは自然なことである。」
何とも夢のある話ではありませんか!
世界中の様々な言語に精通していれば、就職やキャリアアップにも役立ちます。
「新しい特技が欲しい」「他の人にはないスキルを身につけたい!」という人は、クワドリンガル、さらにはマルチリンガルを目指してみるのもいいかもしれません。