「ドイツ語を勉強しているけど、なかなかネイティブみたいな自然な表現ができない…」
そんな悩みをお持ちのあなた! ドイツ語学習に、諺を取り入れてみませんか?
諺は、その言語や文化のエッセンスがぎゅっと詰まった表現です。ドイツの諺を学ぶことで、より自然で豊かな表現を身につけることができるだけでなく、ドイツの文化や考え方への理解を深めることもできます。
この記事では、日常会話で使えるドイツの諺を厳選してご紹介します。意味や使い方の例、例文などを交えて解説していくので、ぜひ参考にして、あなたのドイツ語学習に役立ててくださいね!
ドイツの諺を学ぶメリット
まずは、ドイツの諺を学ぶメリットを3つご紹介しましょう。
諺は、直訳では理解できないものが多く、その背景にある文化や歴史を垣間見ることができる点が魅力です。例えば、日本で使われている諺の多くは、中国の故事や仏教の教えに由来するものがありますよね。
ドイツの諺も同様に、その背景を知ることで、より深く理解し、楽しむことができます。諺を通してドイツ文化に触れることで、語学学習自体へのモチベーションアップにも繋がるでしょう。
より自然で豊かな表現を身につけることができる
ドイツ語学習でぶつかる壁の一つに、「教科書通りでは不自然に聞こえる」という点があります。まさに、諺を学ぶことで、この壁を乗り越えることができるのです。
ネイティブが日常的に使うイディオムや諺を身につけることで、より自然で表現力豊かなドイツ語を話すことができるようになります。また、諺を使うことで、相手に自分の気持ちがより的確に伝わることもあります。
ドイツの文化や考え方への理解を深める
諺は、その国の文化や価値観を反映しています。ドイツの諺を学ぶことで、ドイツの人々が何を大切にし、どのような考え方をするのかを理解することができます。
これは、ドイツ語を学ぶ上で非常に重要なだけでなく、ドイツの人々とコミュニケーションをとる上でも役立つでしょう。
日常会話で使える!ドイツの諺を紹介
それでは早速、日常会話で使えるドイツの諺10選をご紹介しましょう!
Aller Anfang ist schwer.
【意味】
すべての始まりは難しい。
【使い方】
新しいことに挑戦する時、最初は誰でも苦労するものだと励ましたり、慰めたりする際に使います。
<この諺を使った例文>
A: Ich habe Angst vor der Prüfung.
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
試験が怖いよ。
B: Das verstehe ich, aber aller Anfang ist schwer. Du schaffst das schon!
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】 気持ちはわかるけど、最初はみんな大変なものよ。きっと大丈夫!
Übung macht den Meister.
【意味】
習うより慣れろ、継続は力なり。
【使い方】
どんなことでも、練習を積み重ねれば上達すると励ましたい時に使います。
<この諺を使った例文>
A: Ich kann immer noch nicht gut Geige spielen.
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
まだバイオリンが上手に弾けないんだ。
B: Übung macht den Meister. Gib nicht auf!
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
習うより慣れろですよ。諦めないで!
Viele Köche verderben den Brei.
【意味】
船頭多くして船山に登る。
【使い方】
たくさんの人が口を出すと、物事がうまくいかなくなることを示唆したい時に使います。
<この諺を使った例文>
A: Sollen wir nicht noch jemanden fragen?
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
誰か他に意見を聞いてみない?
B: Nein, viele Köche verderben den Brei. Konzentrieren wir uns auf unsere Ideen.
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
いや、船頭多くして船山に登るっていうだろう。自分たちのアイデアに集中しよう。
Reden ist Silber, Schweigen ist Gold.
【意味】
雄弁は銀、沈黙は金。
【使い方】
不用意に発言するよりも、沈黙を守ることの方が賢明な場合があると伝えたい時に使います。
<この諺を使った例文>
A: Soll ich ihm die Wahrheit sagen?
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
彼に本当のことを言った方がいいかな?
B: Manchmal ist Reden Silber und Schweigen Gold. Überlege gut, ob es jetzt der richtige Zeitpunkt ist.
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
時に雄弁は銀、沈黙は金っていうだろう。今は適切なタイミングかどうかよく考えるんだ。
Morgenstund hat Gold im Mund.
【意味】
早起きは三文の徳。
【使い方】
早起きすることの大切さを伝えたい時に使います。
<この諺を使った例文>
A: Ich bin schon um 5 Uhr aufgestanden und konnte den Sonnenaufgang sehen.
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
私は朝5時に起きて、日の出を見ることができたよ。
B: Morgenstund hat Gold im Mund. Das frühe Aufstehen lohnt sich!
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
早起きは三文の徳って言うだろう。早起きする価値はあるね!
Der Apfel fällt nicht weit vom Stamm.
【意味】
蛙の子は蛙。
【使い方】
子供が親に似ていることを表現する時に使います。
<この諺を使った例文>
A: Dein Sohn ist genauso talentiert wie du.
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
君の息子さんは君と同じくらい才能があるね。
B: Vielen Dank. Der Apfel fällt nicht weit vom Stamm. Er hat wohl meine Gene geerbt.
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
どうもありがとう。蛙の子は蛙だしね。彼はきっと私の遺伝子を受け継いでいるのでしょう。
Wer A sagt, muss auch B sagen.
【意味】
始めたからには最後までやり遂げなきゃ。
【使い方】
何かを始めたら途中で諦めずに続けるべきだという状況で使われます。
<この諺を使った例文>
A: Ich habe den ersten Schritt gemacht, aber ich bin mir nicht sicher, ob ich weitermachen soll.
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
最初の一歩を踏み出したけど、続けるべきかどうか分からない。
B: Wer A sagt, muss auch B sagen. Jeder Anfang ist schwer, aber du wirst sehen, es lohnt sich!
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
始めたからには最後までやり遂げなきゃ。最初は何でも難しいけれど、きっとやりがいがあるよ!
Besser spät als nie.
【意味】
遅くてもしないよりまし。
【使い方】
長い間先延ばしにしていたことをようやく始めた時や、遅れて到着したけれども全く来ないよりは良いという状況で使われます。
<この諺を使った例文>
A: Ich habe endlich angefangen, Deutsch zu lernen.
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
やっとドイツ語の勉強を始めたわ。
B: Besser spät als nie. Du wirst sehen, es macht Spaß!
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
遅くなってもやらないよりはましだよ。楽しいってことが分かるよ!
Kleider machen Leute.
【意味】
馬子にも衣装。
【使い方】
誰かが特別な場面のためにおしゃれをした時や、普段とは違う服装をしている時に使われることが多いです。
<この諺を使った例文>
A: Warum trägst du immer so elegante Kleidung?
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
どうしていつもそんなにエレガントな服を着ているの?
B: Kleider machen Leute. Außerdem fühle ich mich darin selbstbewusster.
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
馬子にも衣装だよ。それに、もっと自信が持てるんだ。
Ein Unglück kommt selten allein.
【意味】
不幸は重なるもの。
【使い方】
何か悪いことが起こった後にさらに別の悪いことが起こった時に使われます。
<この諺を使った例文>
A: Erst habe ich meinen Job verloren und jetzt ist auch noch mein Auto kaputt.
🇩🇪 Conrad(ドイツ人男性)
©ondoku3.com
【日本語訳】
まず仕事を失って、今度は車も壊れたよ。
B: Ein Unglück kommt selten allein. Aber keine Sorge, es wird auch wieder bessere Zeiten geben.
🇩🇪 Vicki(ドイツ人女性)
©ondoku3.com
【日本語訳】 不幸は重なるものよ。でも心配しないで、また良い時期が来るわよ。
ドイツの諺を使う上での注意点
ドイツの諺は、正しく使うことで、より効果的に相手に気持ちを伝えることができます。
しかし、誤った使い方をしてしまうと、逆効果になってしまう可能性もあるので注意が必要です。そこで、ドイツの諺を使う上での注意点を3つご紹介します。
文脈や状況に合った諺を選ぶ
諺は、TPOに合せて使うことが重要です。くだけ過ぎた表現はフォーマルな場ではふさわしくありませんし、逆に硬すぎる表現はカジュアルな場では場違いに聞こえてしまいます。
状況に応じて適切な諺を選ぶように心掛けましょう。もし、使うことに迷う場合は、無理に使わずに、他の表現で言い換えることも検討しましょう。
諺の持つニュアンスに注意する
諺は、文字通りの意味だけでなく、文化的背景や歴史的背景を踏まえた上で、そのニュアンスを理解することが大切です。
同じ意味を持つ諺であっても、文脈によっては、皮肉っぽく聞こえたり、失礼な印象を与えてしまったりする可能性もあります。
諺を使う前に、その諺が持つ本来の意味合いをよく理解しておきましょう。辞書や参考書だけでなく、インターネットで例文を検索してみるのも有効です。
使いすぎに注意する
諺は、多用しすぎると、聞き手にくどく感じさせてしまうことがあります。また、「わざとらしい」「古臭い」といった印象を与えてしまう可能性もあります。
諺はあくまでも、会話に彩りを添えるスパイスのようなものです。多用するのではなく、ここぞという場面で効果的に使うように心がけましょう。
ドイツの諺に関するよくある質問
最後に、ドイツの諺に関してよくある質問に答えていきます。
まとめ|ドイツの諺で会話に彩りを!
この記事では、ドイツ語学習者の方に向けて、日常会話で使えるドイツの諺をご紹介しました。
諺を学ぶことは、ドイツ語の表現力を高めるだけでなく、文化への理解を深める良い機会になります。
ぜひ、この記事を参考に、ドイツの諺をあなたの語学学習に役立てて下さい!
ドイツ語学習がもっと楽しくなる!